「教会」と聞けば、誰しも持つイメージは、長方形の箱型の礼拝堂、急勾配の屋根、十字架の付いた尖塔、上部分が丸い窓、ステンドグラスなどだろう。ところが、柏市に現存する首都圏最古の「旧手賀教会堂」は、一見茅葺き屋根の農家だ。こちらは、かつて正式名称を日本ハリストス手賀教会(手賀使徒伊望正教会)といい、ギリシャ正教の教会だった。内部をめぐり礼拝堂へ進めば、当時の信徒たちの敬虔な祈りが蘇ってきそうだ。